
地元テレビ局の女性レポーター・佐藤とカメラマンがスタッフ控室に訪れた。真澄は白衣を整え、落ち着いた表情で二人を迎える。佐藤がマイクを向け、カメラが回り始める。
「真澄さん、今日は性処理看護師のお仕事についてお聞きしたいのですが、普段はどのような業務をされているのですか?」
真澄は穏やかに答えた。
「主に長期入院患者さんの性欲ストレスを解放する業務です。入院が長くなると性欲が溜まり、血圧上昇や不眠、意欲低下などの二次的な健康被害が出ることがあります。それを防ぐために、定期的に射精をコントロールしています。一人ひとりの射精サイクルに合わせて、病室を訪問して対応します」
佐藤は頷き、カメラに向かって進行する。
「それでは、実際に業務を見せていただきましょう」
真澄はワゴンを引き、今日の予定の病室へ向かう。佐藤とカメラマンが後ろからついてくる。
病室に入ると、30代の男性患者がベッドに座って待っていた。両手を骨折しており、自分では陰茎を扱えない状態だ。
股間はすでに膨らんでいるのが病衣の上からわかった。
真澄は患者に声をかける。
「こんにちは。今日は定期の搾精ですね。ゆっくりやりますから、力を抜いてください」
患者は恥ずかしそうに頷く。
真澄はグローブをはめ、コンドームを丁寧に装着する。陰茎を優しく握り、根元から先端に向かってリズミカルにストロークを始める。患者の呼吸に合わせ、速度を調整しながら親指で亀頭の裏筋を刺激する。
佐藤はカメラに向かって実況する。
「今、真澄さんがコンドームを装着し、手で刺激を始めました。患者さんは両手を骨折されているため、ご自身ではできない状態です。真澄さんは患者さんの反応を見ながら、慣れた手つきで進めています」
患者の息が荒くなり、陰茎が脈打つ。真澄はティッシュを当て、射精を迎える。ドクドクと勢いよく精液がコンドーム内に溜まる。
真澄はコンドームを慎重に外し、結んで小さな容器に入れる。佐藤がマイクを近づける。
「このコンドームはどうされるんですか?」
真澄は答える。
「体調管理のため、検査に回します。精液の成分や量をチェックして、ホルモンバランスや健康状態を確認するんです」
患者は息を整えながら「ありがとう……楽になりました」と呟く。真澄は軽く頭を下げ、部屋を出る。
部屋を出ると、タイミングよく病院内用のPHSが鳴った。病棟からの急な呼び出しだ。
「真澄さん、急ぎです。405号室の患者さん、性的興奮が強く、血圧が高くて手術ができない状態です」
真澄は佐藤とカメラマンに「続きます」と告げ、急いで405号室へ向かう。
病室に入ると、50代の男性患者がベッドで体を震わせていた。真澄は患者をなだめながら準備を始める。
真澄は患者の陰部を確認し、コンドームを装着。ベッドに上がり、患者に跨がる。肉棒を握って自分の入り口に当て、ゆっくりと挿入する。
ベッドサイドのカメラマンは冷静にその様子を捉え、佐藤はマイクを持って実況する。
「今、真澄さんが患者さんに跨がり、男性器を挿入しました。今から性行為が始まるようです」

肉棒が半分ほど入ると真澄は手を離し、ゆっくりと、リズミカルに腰を振り始めた。
パチュ……パチュ……という湿った音が響く。
佐藤はマイクを結合部に近づける。
性器が出入りする音が鮮明に拾われる。
佐藤が真澄に質問する。
「真澄さん、ご自身も気持ちいいんですか?」
真澄はカメラに向かって笑顔を作りながら、腰を動かし続ける。
「患者さんが楽になることが一番です。私もプロとして集中しています」
患者は下から腰を突き上げ、真澄の動きに合わせる。二人の腰の動きが加速し、ベッドがきしむ音が響く。
佐藤が実況する。
「患者さんの動きが激しくなってきました。射精が近いようです」
程なくして患者の体が硬直し、腰が跳ね上がる。コンドームの中に熱い脈動が広がり、ドクドクと射精する。患者は息を荒げたのち、ようやく体が落ち着いた。
カメラが結合部をアップで捉える。真澄の女性器から患者のペニスがゆっくり引き抜かれる様子が映された。
コンドームの先端が白く膨らんでいて、たまっていた精液の量が測り知れる。
佐藤が実況する。
「患者さんが射精を終え、真澄さんがゆっくりと引き抜きました。コンドーム内に大量の精液が確認できます」
患者は「ありがとう……落ち着いた……手術、受けられる……」と呟き、ようやく手術の準備に入った。
真澄はコンドームを外して処理し、道具を片付け、服を整えた。
スタッフステーションに戻ると、佐藤がインタビューを再開する。
「真澄さん、この仕事のやりがいや、大変なところは?」
真澄は落ち着いて答える。
「毎日のようにセックスをしますので体力的にはきついですが、精神的な負担は少ないです。患者さんが『ありがとう』と言ってくれる。それがやりがいです」
佐藤がさらに質問する。
「あの……妊娠してしまう可能性はないのですか?」
真澄は穏やかに微笑む。
「コンドームを使っていますが、万一の時は経口避妊薬もあります。ただ、妊娠の可能性を完全には回避はできません。私には4人の子どもがいますが、そのうち2人は夫の子ではなく業務上の妊娠によるです。しかし夫は私の性看の理解してくれていて、支えてくれています。また病院からも産休や手当てをもらって、サポートをしてもらいました」
佐藤は少し間を置いて、カメラに向かって視線を移した後、真澄にマイクを近づけた。
「最後に失礼な質問ですが……このお仕事、風俗とは違うんですか? どうしても似ているように感じてしまう方も多いと思うのですが……」
真澄は一瞬も表情を変えず、穏やかに、しかしはっきりと答えた。
「似ているように見えるかもしれません。でも、根本が違います。
風俗は娯楽や性的満足を提供する仕事です。一方、私たちは医療の一環として、性欲の蓄積がもたらす健康被害を防いでいます。血圧上昇、不眠、褥瘡悪化、意欲低下……これらは実際に検査値や症状として現れます。
だから、コンドームの使用、カルテ記録、検査室への精液提出、これらは医師の指示のもと、すべてが医療行為として行われています。
患者さんが『ありがとう、楽になった』と言うのは、快楽ではなく、体が回復した実感があるからです。売春ではなく、治療をしているんです。それが、私の誇りです」
それを受け、佐藤は少し言葉に詰まりながらも、カメラに向かって締めくくった。
「今日は性処理看護師の現場を取材しました。医療の一端として、患者さんのQOLを支える重要な役割だとわかりました。真澄さん、ありがとうございました」
カメラが止まると、真澄はゆっくり立ち上がり、白衣の襟を直した。
汗で湿った首筋に午後の光が当たり、鎖骨のくぼみがわずかに光っていた。
太ももに残った微かな熱が、まだ体に疼きを残していた。

